昨今、住宅のリノベーションが盛んにおこなわれており、住宅会社もリノベーションを推奨する動きが出ています。
今回は、そんなリノベーションのノウハウとして、リフォームとの違いについて解説するとともに、リノベーションで最も大規模に行われることが多い設備の一つ、キッチンのポイントについてまとめました。
そもそもリノベーションとリフォームの違いとは?
リノベーションのノウハウを知る前に類似した言葉としてリフォームとの違いについて解説します。
一言でいえば、リノベーションとリフォームに違いはありません。
ただ、リフォームやリノベーションを手掛ける企業は、ニュアンス的にリノベーションを価値向上のための改修工事、リフォームを機能回復のための修繕工事という使い分けをしています。
例えば、壊れた浴室を使えるように現行の部品を使いながら修繕する工事をリフォーム、浴室は使えているけど古くなったので現行の新しいシステムバスにしたい場合はリノベーションといった形です。
ただ、会社によっては、リフォームのような工事でもリノベーションと表現しているケースもありますし、リノベーションのような大規模な改修工事もリフォームに含んでいるケースも見られます。
いずれにしてもリノベーションとリフォームを厳密に分けて考えるのではなく、依頼する際にどの程度の修繕、あるいは改修をするのかといったことが重要です。
リノベーションで知っておきたいノウハウ:依頼する業者の違い
改修工事に近い工事を依頼する場合をリノベーションとする場合は、設計をして、それに応じた改修が行われます。
そのため、新築ほどではないにしろ、ある程度規模の大きな工事をする必要があります。
そんなときに依頼したいのが設計事務所、リフォーム専門業者、ハウスメーカー、そして工務店です。
それぞれ、どんな会社か説明すると、設計事務所は建築士が在籍して設計を専門に行い、施工は建設会社に依頼する方法です。
リフォーム専門業者は、建築士はもちろん施工できる専門職も在籍し、一貫したリノベーションが可能になります。
ハウスメーカーは、コマーシャルでよく目にする建売住宅を建てたり、金属造のプレハブ住宅を得意とする企業ですが、近年はリノベーションにも力を入れています。
工務店は、いわゆる大工さんの集団です。
自在に住宅を建てますが、改修などのリノベーションもできます。
これらの会社の特徴ですが、デザインを重視したい場合は設計事務所、コストを重視したいのであれば工務店、自由度の高さはリフォーム専門業者です。
ハウスメーカーはコストがかかるものの手厚いアフターサービスが自慢です。
リノベーション後問題があれば迅速に対応してくれるでしょう。
これらの特徴を知ってリノベーションを依頼する業者を選ぶのもノウハウです。
リノベーションで知っておきたいノウハウ:キッチン
リノベーションで特に行われるのは浴室と並んでキッチンです。
キッチンは時代によってトレンドや構造などがどんどん変化する部分であり、住宅の年代によってまったく違ったキッチンになっています。
このキッチンをリノベーションしたい場合は、あらかじめどういったキッチンにしたいかイメージするのが重要といえるでしょう。
リフォームに近いリノベーションであればコストを重視して工務店に依頼するのも良いですし、スタイリッシュにトレンドを押さえたリノベーションをしたいのであれば設計事務所やハウスメーカーも選択肢に入ります。
自分たちの利便性や老後を意識したリノベーションであれば、リフォーム専門業者が自在に設計します。
このような特徴を生かしたリノベーションをすれば、イメージに近いリノベーションができるでしょう。
まとめ
住宅のリノベーションは基本的にリフォームと類似した意味で使用されることが少なくありません。
しかし、リフォームよりも大規模な改装となるリノベーションは、より大胆な改修が可能です。
今回紹介したノウハウをもとに業者を選んでみましょう。